東武鉄道川越工場 廃止へ

公式サイトからも消された川越工場、事実上廃止確定か

参考URL : https://www.tobu.co.jp/t-intertech/corp/corp_office.html

上記の東武インターテック株式会社の事業所一覧から、いつの間にか東武鉄道川越工場の名前が消滅していました。しばらく見ていませんでしたが、2016年に南栗橋車両管区に移管された頃には、確かにここに川越工場として記載されていたことを覚えています。

 ネット上でもこのことが話題になっており、また東武東上線で運用される一部車両(9050系)の本線内試運転が繰り返されていたことから、川越工場で行っていた検査を南栗橋工場に集約して廃止をするのではないかという噂が裏付けされた形となっています。

公式発表はされていない

 先述のとおり東武インターテック株式会社のサイトから川越工場の名前が消えているものの、同社サイトや東武鉄道公式サイトを含め、川越工場の廃止は公式に発表されているものではありません。

 しかし2020年8月に発表された東武鉄道の中期経営計画や昨今の経済情勢からも察するに余りある通り、設備の統廃合による経費削減は最優先事項となっています。
 そこへつけて、川越工場は川越市駅とJR川越線と武州ガスの三者に挟まれた三角形の狭隘な土地であり、また先日の来訪記事でも紹介したとおり、建築物の多くが老朽化著しくなっています。

川越工場周辺を訪問した際の記事

川越市駅西口開設に大幅前進か

 川越工場の廃止・閉鎖は、ネガティブなニュースとは限らない可能性があります。

 川越市駅には入り口が北側(東側)に1つのみで、この出入り口に1日述べ47600人(2019年度)が集中します。周辺には埼玉県立川越女子高等学校を始めとする3つの高校と2つの私立中学校が位置しているため、朝夕には通学する学生で混雑します。それに加えて1日を通じ西武新宿線本川越駅との乗り換え客が往来するため、特に朝夕ラッシュ時には跨線橋と改札口の渋滞も発生しています。
 この利用客数は年々伸びており、2015年度に本川越駅西口が開設されて以降1日1万人の利用客増加を見ています。
 私も高校時代~社会人初期までは川越市駅から通学通勤をしていましたが、駅構内の混雑は筆舌に尽くし難いものでした。

 また、先日の訪問記事でも紹介したとおり、川越市駅の近傍には閉鎖時間の長い踏切が3つ存在します。特に川越市駅北方直近の踏切は狭隘かつ交通量が多く、駅の西側から改札へ向かう、あるいは西側へ帰っていく歩行者や自転車が朝夕を中心に溢れ、時には歩行者が踏切道横のバラスト上を歩かなければならないこともあります。
 私は中学の頃にこの踏切を渡って通学していましたが、まさにその状態で3年間を過ごし、危ないと感じたことが多々ありました。

川越市駅周辺の踏切を訪問した際の記事

 この駅裏側からの利用に関する不便は1914年(大正3年)の開業以来のもので、市議会でも度々話題に上がっています。
 かつては市民からの要望により入間川街道から駅へとつながる歩道橋整備計画もありましたが、予算不足により2014年頃立ち消えとなりました (川越市議会議事録「平成27年第4回定例会(第10日・9月10日) 本文」参照)。
 予算不足の直接の原因は市議会で語られていませんが、川越スケートセンターや川越工場の存在や単純に距離が長いといったあたりが原因ではないかと考えられます。

 今後この両者が廃止となり、物理的な障壁がなくなった今、川越市駅周辺の再開発を一気に進めるチャンスであることは間違いないものと思われます。

結び

 川越市駅は、ここ5年間で特に利用客の伸びた駅の1つです。繁華街からも近く、学校も多く立地するという土地柄、大規模な開発を行うポテンシャルは十二分に持ち合わせています。

 私の地元でもあり、川越市の玄関口であった過去もある川越市駅周辺の将来に、今後も大きく期待したいと思います。

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