南古谷駅周辺整備 本格的に開始 南口写真編

川越線

南古谷駅周辺整備が本格的に進んでいます

今回は南古谷駅周辺整備の2025年1月~2月の進捗特集の最終回として、南口写真編をお送りします。

ホームから見た北口

 先日の記事でも特集した北口広場用地と工事中の市道3・5・7号南古谷伊佐沼線の出入り口を、南古谷駅の2番線・3番線ホームから確認しました。

市道3・5・7号南古谷伊佐沼線は、作業休日についてはテープとロープで封鎖しているようです。

 振り返ると、りんかい線70-000系が川越に向けて発車するところでした。銀色に青ラインと、冬晴れに映える色合いです。

現行の駅舎

 下車して、まずは南古谷駅の現行の駅舎全貌です。

川越線名物だった1940年(昭和15年)生まれの兄弟駅舎も、南古谷駅・的場駅・笠幡駅の3駅のみとなりました。南古谷駅の橋上化により、川越以西からは消滅することになります。

 駅舎の西側に、北口駅前広場の予定地にもあった駅舎の建築計画が貼られています。

北口側を見ていた時には見落としていたのですが、地番としては合計31筆に渡るようです。敷地面積を考えると1筆平均88平方メートル前後なので、坪数に治すと1筆あたり約27坪といったところです。不動産の専門家ではないのであくまで素人目線での感覚となりますが、戦前に買い上げられるまではおそらく大半が農地だったはずですので、農地にしては細かく分筆されているなという印象を受けます。

 話は逸れましたが、続いてメインの改札口です。

川越車両センターとの間での入出庫を行う都合上信号要員が配置されており、そのためかつい最近まで川越駅・大宮駅・高麗川駅以外唯一の直営駅でした。しかし2021年(令和3年)12月1日に川越駅管理の業務委託駅化され、早朝深夜や一部の日中時間帯は駅員が不在となり、この日も窓口には不在の札がかかっていました。

 改札を出たところから、ロータリーを1枚。そういえば、南古谷駅のタクシープールにはいつもタクシーが停まっているイメージがあります。
 上福岡駅を経由して狭山市上赤坂に向かうバスは30分~50分に1本と電車よりも圧倒的に少なく、埼玉医科大学総合医療センター方面に向かう川越市のシャトルバス(川越市内循環バス)も1日数本程度なので、タクシーの需要は比較的大きいようです。

現行のロータリーを一周

 まずは、西側の南古谷駅前交番方面です。駅前ロータリーの整備に合わせて、この交番は右手側の道路の川越方へと移転する予定です。

 前の写真の画面奥から、ロータリー全景を1枚。太陽光が映り込んでしまい、見づらくなっています。申し訳ありません。

交番を挟んで南側から1枚。この場所は、新しい駅前広場においては、道路の真ん中になります。

 更に道を挟んで南側、埼玉医科大学総合医療センター方面へ向かう川越市内循環バスのバス停から駅舎方面。この歩道は、新しい駅前広場においても引き続き歩道となる予定です。

 上福岡方面の入口にかかる横断歩道から駅舎方面を望みます。この場所も、修繕はされるものと予想されますが、ほぼそのまま新しい駅前広場に転用される予定です。
 ちなみに、右手に映るバス停は、先程の川越市内循環バスと同じ路線のものですが、反対方向の川越税務署方面へ向かうバスの乗降場です。

 同じ場所から上福岡方面を1枚。こちらは先行して道路の整備が完了しています。

 最後に、タクシー乗り場横の市営駐輪場を1枚。おそらくこの駐輪場は、新しい駅前広場が完成した後も引き続き営業するものと思われます。

交番移転用地と下水道工事

 先ほど紹介した、埼玉医科大学総合医療センター(バス停名は「埼玉医大」)方面へ向かう川越市内循環バスが、ロータリーの端に到着しました。
 実は、このバス停と改札口の間には大きな植え込みがあるため、一見すると分かりづらい場所にあります。この場所からバスが出ていることを知っていて、改札口からここまで100メートルほど歩くことのできる人でないと利用できない、非常に不親切な運用となっています。

話が再び逸れましたが、このバスの右手奥、埼玉縣信用金庫南古谷支店の横に工事中の看板が写っています。

 先程のバスの先に30メートルほど進んだ場所から、工事現場全景を1枚。画面奥の南古谷駅1番線にタイミングよく川越行のE233系7000番台が到着し、上り電車を待っていました。

 看板に近寄って1枚。南古谷駅南口駅前広場整備に伴う下水道の整備工事です。
 この場所は新しい駅前広場の西端に位置し、道路・区画が現状から大きく変わる部分です。そのため、新しい道路・区画に合わせて下水道を引き直しています。

 参考までに、駅前広場の設計は以下のようになります。看板の奥を線路方向へ向かう歩道は、新しい駅前広場の西端に位置する歩道と重なっているため、この道に沿って下水道が整備が進められるものと考えられます。

 看板から現行の歩道を挟んで埼玉縣信用金庫側に移動して1枚。左手の空き地は送迎用駐車場と歩道となる予定です。

 同じ場所から線路方面を1枚。

左手の駐輪場は駅前広場の用地外です。利用状況も盛況であることから、おそらくこのまま営業を続けるものと思われます。

 先程の写真の奥、ホームに背を向けて1枚。写真を撮っているこの道路も、駅前広場整備に合わせて再舗装が実施されるものと予想されます。

 同じ場所から駅方面。
 この道路と駅前広場の接続する場所は、ちょうどこの写真の正面、仮舗装されている歩道部分と砂利の境目あたりになり、現状よりも数十メートル川越方に移動する予定です。

 同じ場所から川越方を1枚。
 左手の舗装されていない空き地は、南古谷駅前交番の移転予定地です。この予定地も、道路の先の県道113号川越新座線にぶつかるまでの区間も、いずれも南古谷駅前の整備事業の範囲には入っているものの、今回の駅前広場整備の範囲には入っていません。朝夕を中心に歩行者が多く、この先の浦和県道踏切を危険にする要員の1つとなっていますので、個人的には早めに何らかの整備をすべきと考えています。

 改めて、駅前広場西端の歩道から駅方面を1枚。

おまけ: 浦和川越新道踏切から

 南古谷駅の東側近傍の浦和川越新道踏切から、南古谷駅方面を1枚。

正面は比較的スッキリしていますが、橋上化後は橋上駅舎や階段が設置されるため、だいぶ見た目が変わるものと予想されます。

 ついでに、川越車両センター方面を1枚。

奥には微かに複線化用地も見えます。用地が確保されている荒川橋梁取付部手前までの1キロ近い区間を複線化するだけでも、雨天時のダイヤ耐性が変わるため、ぜひとも複線化して頂きたいところです。

 さて、駅に戻ると、ちょうど上福岡駅入口を経由して上赤坂へ向かうバスが到着しました。地元の方も運転手さんも慣れているのですが、かなり危険な交通輻輳です。駅前広場の整備が楽しみですね。

結び

 南古谷駅の改修は、3月までに現在発注分が終わります。その後、新年度から仮駅舎設置と広場の整備となる予定です。当サイトでも、可能な限り追っていきたいと思います。

 また、この日は高麗川駅の新駅舎の撮影も行っていますが、写真に一部不備があったため、日を改めて記事を整理する予定です。

それでは。