2020年7月完成予定!東京オリンピックに合わせる模様
先日、JR東日本から素晴らしいアナウンスが行われました。
2020年7月完成を目標に、JR川越線川越駅の改札口周辺のリニューアルを行うとのことです。
2020年7月といえば、待ちに待った東京オリンピックの開幕の時期です。川越市の郊外にある霞ヶ関カンツリー倶楽部がゴルフ競技の会場となっており、会場へのシャトルバスの発着場所として川越駅が内定しています。
完成予定時期を見る限り、今回のリニューアルは、昨今の川越市内観光の需要向上だけでなく、オリンピック需要も見据えた利用客増加を目標としていることはほぼ間違いないものと思われます。
びゅうプラザ跡地がカギとなる改修内容
2016年3月末を持って閉店したびゅうプラザの店舗跡が長らく空いたままとなっており、当初はコンビニか何かが入るのか?はたまた階段横のスターバックスが拡張するか?と予想していましたが、事務室の移転を含んだ改札口全体の大幅リニューアルになるとは思っていませんでした。
JR東日本大宮支社がアナウンスした内容によると、改修内容は以下の通りとなります。
- 駅事務室、みどりの窓口及び券売機の移動
- 改札窓口のシースルー化
- 二列に分かれている改札機群の統合
- 改札機の増設
- 改札口周辺の外観変更 (和風基調)
駅事務室がまるごと移転、空いた場所に改札機がまるごと移転
前掲の比較図にある通り、駅事務室とみどりの窓口が現在のびゅうプラザ跡地と西側改札機群の場所に移転します。その際びゅうプラザの建物をそのまま用いるわけではなく、その敷地を使って完全に作り直すのではないかと思われます(トイレや改札の位置も若干変更となるため)。
現在の駅事務室とみどりの窓口がある場所は、それらの移転と同時に全ての壁が取り払われ、改札機とコンコースになります。
その際、柱を挟んで2箇所になっている自動改札機群は横1列にまとまり、更に幅広改札口を含む2レーンを追加するようです(現在8レーン+幅広1レーン→9レーン+幅広2レーン)。シースルー改札も別途設けられることを考えると、幅広改札は都合3レーン出来上がるのではないかと思われます。
動線改良による列車到着時の混雑緩和が見込める
個人的に最も素晴らしいと感じたのは、自動改札機及びシースルー改札増設による改札口拡張とコンコースの整理による動線整理です。
川越駅といえば、列車到着時の改札口の混雑です。これはかつて地上駅+有人改札だった頃からの名物で、観光客の増加が著しいここ数年は特に激しいものとなっていました。
その原因は今も昔も、ひとえに導線考慮の甘さでした。
旧駅舎時代には狭い地下道と跨線橋が、現行の駅舎になってからはうねったいびつな形のコンコースが、ラッシュ時の人の流れに対するボトルネックとなっていました。
現在の駅舎になってからも、通路の幅が広がっているものの、根本的なコンコースの狭さやあるきづらさは変わっていません。そのため、列車到着時に人が集結すると、まっすぐ改札まで行けないために人の流れる速度が緩み、すぐに渋滞が発生してしまう状態です。
今回のリニューアルを行うことによって、2つのホームへそれぞれ降りる階段の間に置かれて改札口を遠ざけていた事務室が移転し、そこに改札口が置かれます。これにより改札口と階段が一直線となり、利用客の歩くスピードが平均的に向上し、渋滞が大幅に緩和するのではないかと考えられます。
また、幅広改札とシースルー改札の増設により、大きな荷物を持った観光客やビジネスマンの通過もスムーズになります。加えて、川越線・八高線に多い無人駅を利用した乗客の精算等もシースルー改札を利用できるようになるため、自動改札機の流れと分離されることで更に人の流れがスムーズになることが予想されます。
着々と進化する川越線と川越駅
E233系7000番台やE231系3000番台といった新車やリニューアル車の導入、南古谷駅北口開設工事開始と明るいニュースの増え始めた川越線ですが、ここへ来て本丸の川越駅も大幅なリニューアルを行うことになりました。
昨年度の利用客もまた若干増加しており、今後もインバウンド需要や宅地開発による人口流入で利用客は微増のまま推移することが予想されています。また、来る2019年11月30日には相模鉄道との相互直通運転も開始されます。
オリンピックを控え、当面は川越線にも明るいニュースが続いていくのではないかと予想しています。
それでは、また。
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