JR川越線荒川橋梁川越方散歩 (1)

川越線

久々に荒川橋梁へ

先の記事でまとめた通り、荒川橋梁の架替事業が本格的にスタートしました。1938年(昭和13年)の開業以来塗替えと防風柵設置以外の大きな改修を行っていない古い橋梁の最後の姿をまとめるべく、炎天下の散歩を挙行しました。

川越グリーンパークから移動開始

空いているラッシュ後の川越グリーンパーク行きバスで川越グリーンパーク停留場に向かい、そこから堤防上をひたすら南下するルートで歩きました。

 川越市立教育センター(旧川越市立古谷東小学校)横から入間川を望む堤防で、北方面と大宮方面と南方面を1枚ずつ。南方面に見えるのが国道16号線東京環状の新上江橋で、この付近の堤防は荒川調整池整備で計画されているスーパー堤防(周囲堤)の高さや新上江橋の高さと一致しています。

この時点(午前9時半頃)で気温は32度でしたが、涼しい風が断続的に吹いており、また時折積雲が日差しを遮っていたため、見た目よりも過酷ではない、爽やかな散歩となりました。

 天気は真夏そのものですが、堤防上はアカツメグサや野生化したヒマワリのような夏の花に混じってオギやコスモスといった秋の花が見られました。土手の頂点付近はアスファルト化されておらず風当たりのいい場所なので、アスファルトの敷かれた土手下よりも季節の移り変わりが早め(むしろこれが季節通り?)になっているのかもしれません。

 新上江橋からJR川越線荒川橋梁にかけての堤防上は、アスファルト化されている堤防中程の一部を除いて完全に草生しています。草の根本にバッタ類やカエル類が多数見られた他、1メートルをゆうに超えるアオダイショウやこちらを威嚇するマムシもいたため、歩く場合は靴と長ズボンが必須です。もう少し涼しくなったらマダニも出そうなので、10月頃の除草時期を待ってから行く方が良いかもしれません。

川越グリーンクロスは川越側の周囲堤外側にクラブハウスを持ち、荒川と入間川の合流点下流の両岸に設置された船着き場を往復するボートで大宮側の周囲堤内側に広がるコースに向かうという特殊な構造をしています。

灼熱の月曜日の午前中ですが、回っている人影もちらほら見えました。他人事でもありませんが、熱中症に気をつけて頂きたいですね。

 川越グリーンクロスの南側で、周囲堤外側中腹を進んできた道路と周囲堤が1つに合流します。高さは殆ど下りずに川越線の踏切に並ぶため、歩いてきた周囲堤上も計画されている高さよりは若干低い、仮整備状態であると思われます。

 荒川橋梁の川越側にある荒川踏切は交通量の割に狭隘で危険な踏切として有名です。この日も、高い草が立ち並んで見通しの悪い道路を、ひっきりなしに乗用車やトラックが通過していました。

この場所は昔から事故が絶えず危険な箇所として地元では有名ですが、堤防改修でどのように変化するのか明らかではありません。
 新橋梁は新周囲堤よりも更に2メートル~3メートル程度高い部分を通過する予定となっているため、少なくとも踏切は廃止される見込みです。周囲堤頂上の幅も大きくは変わらないと予想されるため、現在とほぼ同じ道路幅で2.5メートル上の河川側に移築され、踏切のみ除去されるのではないかと予想されます。

 荒川踏切の北側から1枚。踏切は開業当初からありますが、警報機等の設備設置の兼ね合いからか今日まで幅員は2メートル、車1台分のままとなっています。前後の道路の拡幅と交通量増加に対応できず、完全なボトルネックとなっています。

河川名標と橋梁のセットを1枚。高い夏の空と青い橋梁、そして緑の深い河川敷と荒川本流が鮮やかです。

 ところで、2004年(平成16年)頃撮影した荒川橋梁の写真を以前掲載しましたが、それとほぼ同じアングルで1枚撮影しました。ちなみに、おそらく、この場所に新橋梁ができるのではないかと思われます。

かつてアップした写真を、参考までに再掲します。

荒川橋梁に接近したもの

2004年からの17年間では、荒川橋梁自体には塗装の変化と橋脚の補修以外の変化は見られません。しかし、川辺の草木は間違いなく成長し、特に樹木の多くが橋脚と同じかそれ以上の高さになっています。数年に一度は周囲堤までみっちりと水に浸かる荒川ですが、草木は本当にたくましいと感じます。

結び : 続きます

 さて、長くなりそうなので、続きは別の記事でまとめます。上記の写真と同じ場所から川越方面を撮影し、踏切南側から更に数枚撮影しました。

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